サプリメントのコーナーで売ってる総合ビタミン、ミネラル剤と
アリナミンのようなビタミン剤とどうちがうのでしょうか?
ビタミン剤というものはたいへん劣化しやすいものだということを、
まずは知っておいてください。
熱や光線、あるいは時間経過によっても、
ビタミンは刻々と壊れていくのです。
最初に医薬品のビタミン剤ですが、
これは開封するまで(薬剤が空気に触れるまで)、
中の成分が箱や添付文書に記載されている量を保持することが、
薬事法によって義務付けられています。
たとえば「ビタミンC 2000mg含有」とあったら、
開封するまでは必ずビタミンCを2000mg含んでいなくてはなりません。
開封後は空気に触れたりして、
時間経過とともにどんどん劣化していきますが、
少なくとも消費者がビンのふたを開けた時点では、
記載された含有量は保障されています。
医薬品のビタミン剤の場合、
こうした劣化を防ぐために糖衣錠のように、
何かで錠剤をコーティングしてあることが多いですね。
顆粒やチュアブル錠(噛み砕いて服用する錠剤)のように、
コーティングできない剤形はアルミで包んで劣化を防いでいます。
対してサプリメントですが、
これは食品の部類になりますので、
医薬品ほどシビアではありません。
1錠中のビタミン・ミネラルの種類の記載はあっても、
それがどれだけ含まれているかまで書かれていることは、
あまりないようです。
食品(サプリメント)はそこまで内容を書かなくてもよいことになっているからです。
もしも含有量の詳細があっても、
それを単純には信じないほうがいいです。
記載されているのは製造時や工場出荷時点での内容であって、
消費者が手にとった時とは大きく異なることもありうるからです。
サプリメントは価格を抑えるため、
コーティングをすることは稀であり、
したがって劣化も医薬品より早く進みます。
医薬品のビタミン剤なら開封後もしばらくは内容を保持し続けますが、
サプリメントはなるべく早く消費する必要があります。
医薬品には何か月分といった大容量が存在しますが、
サプリメントは1箱だいたい20日~30日分です。
それは長期間の品質保持が難しいと知れば、
納得できると思います。
基本的にサプリメントは病気の予防で使用し、
医薬品はすでに罹患した病気の治療を目的として使うのがよいでしょう。
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